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三陸海岸大津波 吉村昭 [本]

本当は賢者の書を紹介するつもりでしたが、

今年3月11日に東北大震災から10年目を迎えるので、

それでこちらの本を急遽紹介させていただきます、

この作品は吉村昭さんが書いた記録文学です、

私が12年前に読んだ本です、 <吉村記録文学>の傑作 明治以後、繰り返し三陸を襲った大津波の貴重な証言・記録を発掘 と帯がついています、

震災直後はこの本は預言書だったのではないかとも思いびっくりしました、

吉村さんは1927年生まれで太宰治賞、菊池寛賞、読売文学賞などなど数々の賞を獲得した素晴らしい作家です、

この作品は2004年3月10日に発売されています、

その方が20年前から色んな作品を書くために岩手県に足を運んだ際に、地元の方から聴く大津波の話が気になり書き始めた作品がこの三陸大津波です、

この作品は最初(海の壁)と題されていたみたいですが「すこし気取りすぎている」と思い三陸大津波と改題されたそうです、

このブログを書いてる私自身も東日本大震災で被災したのですが、

こんな津波がいつかは来るだろうとは思っていましたが、 まさかこの日だとは思いませんでした、

津波とはこんなに何もかもを奪い去っていくのか、

津波の破壊力とはこんなに凄まじいのかと思い知らされてしまいました、

私は青森県で被災しましたが、岩手県、宮城県、福島県はそれをも上まる想像を絶する津波だったとテレビの映像をみて驚愕しました、

今でも震災の映像を見るとあの時のドキドキというか体から力が抜けるようなのを感じます、

この本の何が予言書と思わせたかと言うと以前にあった地震津波をよく研究していていた事です、

この本はあくまで記録本なのですが、

80年に一回大津波が来る、その間の40年に高潮のような海がせり上がる現象が起きて三陸沿岸など広い範囲で被害にあう事が記されています、

その証拠の文献、記録など細かく書かれています、

ではなぜみんなが津波の事を知らなかったのか、

80年に一度であれば、10歳で被災した場合90歳になってます、

語り継ぐ人がいなかったからだと思います、

先日テレビで高校生が語り継いで行くと言ってましたが、

高校生だったら70年後は80歳を超え高齢者になってます、

震災後に高台に被災者の仮設住宅など作っている時に、

なんでこんな所になんの岩だろうとよく見たら昔の震災の時の津波到達を記した岩だったそうです、

こうならないように誰かが語り継いでくれれば良いのですが、

震災後に生まれ、この大津波を知らない世代がどれだけ語り継いで防災に備えてくれるかわかりません、

みなさんもこのような本を読んで家族で継承して、

未来の孫やひ孫が被災しないようにしてみたらいかがでしょうか、

この本を書いた吉村さんは震災の少し前に2006年7月31日にお亡くなりになっております、

残念です、

吉村さんが生きていればなにかアクションや警鐘もアナンス出来たのではないかと悔やまれます、

また、この作品を参考にした作品などあれば読んで紹介したいと思います。 面白い作品や楽しい作品を紹介するブログだったのですがこんな本も紹介させてもらいました。






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